『One week, My room』考察まとめ


サークル 常夜灯さん制作の"One week, My room"というゲームについての考察です。

ゲームはクリア済み、という前提で話を進めますので、当然エンディング等のネタバレを多分に含みますのでご注意。

こちらのリンクはネタバレなしの記事です。

エンディング回収方法

一応おさらいです。

1.おにいちゃんエンド

29日金曜日に棚で穴を塞がない

2.飛び降りエンド

29日金曜日に棚で穴を塞ぐ→30日土曜日までラジオを壊さない

3.トゥルーエンド

29日金曜日に棚で穴を塞ぐ→30日土曜日にラジオを壊す

考察

少年と妹の関係

作中には主人公が言うような「妹」は出てきません。

母親に与えられた人形を可愛がる内、Tips0「イマジナリーフレンド」が示唆するように少年にだけ見える存在から、少年の別人格として存在するまでになったと思われます。

その根拠はTips0と以下の日付。

日記と日付のズレ

カレンダーの予定とゲーム内日付の予定が1日ズレていることは多くの方が気になったところでしょう。

これは前述の「妹の人格」が、少年が就寝してから日付が変わった直後の真夜中に行動し少年の日記を読んでいるせい。

なので寝る前に書いたと思われる日記の日付が1日遅れているという訳ですが、実際には数時間しか経っていません。

プレイヤーが操っていたのは…

以上のことより実際にプレイヤーが操作しているのは、少年の「妹の人格」のみ。

Tips8「おにいちゃんへ」より、日記を書いているのは少年と考えられます。

物を調べて出てくる文章は妹の人格が考えていることであって、少年は日記の地の文でしか考えていることなどは分かりません。

大事にしていたラジオを叩きつけるという行動が出来るのもこのためです。

おそらく、母親が怖がっていたというのも子供のこの状態を受け止め切れなかったためなのでしょう。

動く棚の謎

おにいちゃんエンドに関係しない日にちに棚を動かすと翌日戻っていますが、これは幽霊ではなく、日中に「いつの間にか動いていた棚」を少年が戻していたと思われます。

飛び降りエンドとトゥルーの分岐

ここは難しくはないと思いますが最大の謎があります。

妹がラジオを壊すことにより、少年が楽しみにしている番組の終了を知らずに済む→死にたくならないということでエンディングが分岐します。

ただし、妹が何故番組の終了を察知できたのか、ここは分かりません。謎です。

妹の人格は一貫して兄の人格を守ろうとしているので、嫉妬やイジワルによる行動ではないと思うのですが。

おにいちゃんエンドとゴミ箱の関係

妹の人格から見た「おにいちゃん」と、毎週木曜日に訪ねてくる兄の人格から見た「おにいちゃん」は別人

「おにいちゃん」が2人いたというミスリードは見事。

ゴミ箱を調べた時に出てくる「べっとりしたくしゃくしゃのティッシュ」は隣人のおにいちゃんに性的暴行を受けていたということの示唆だと思われます。

黒い化け物に見える理由は、年齢的にも隣人が自分を捕食する怪物に見えたということ。

Tips7「木曜のノック」を読む限り、訪ねてくるおにいちゃんは精神を病んでしまっているようで、相当追い詰められていた彼は勢い余って少年を手にかけてしまったと考えられます。

このエンディングが初見で一番たどり着きやすいもので、解放されるTipsが1の「男子小学生転落死」のニュースのもののため「暴行を苦にした」と勘違いしそうですが、転落死のニュースはあくまで日付が31日なので、引き金はあくまで元来そうなるはずだったラジオ終了の方…のはず。

あまり酷い想像はしたくはありませんが、Tips7の内容と日記の様子では少年が拒んでいるような様子は見られませんし…。

トゥルーエンド後の独白

「あぁ…。ありがとう、僕は元気だよ」と始まるトゥルーの最後の独白。

もちろんこれは自分を助けるために色々妹が動いてくれたということにお兄ちゃんが気付いたシーンです。

妹に対しての感謝の言葉が綴られています。

最後に

考察が必要な箇所は大体こんなところだと思います。

もし何か見落としがあったり、「ここはどうして?」というものがありましたらコメントでお願い致します。

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