VHSビデオカメラ風の画面でプレイする、無料のホラーゲーム”September 1999”が海外で話題になっています。
5分半で終わるゲームですが、海外では「今年のベストゲームだ」なんて言っている人もいます。
ホラーゲームによくある探索や逃げ回るなどのアクション要素は一切無し。
動いて部屋と廊下を移動するだけです。
しかし恐怖の受け取らせ方が上手いと言えばいいのでしょうか。
まるで物凄く恐ろしいけど何か分からないものを、そっと優しく丁寧に手渡されるような感覚を感じました。
作者は昔PS風のホラーゲームも手がけた「98DEMAKE」氏です。
ダウンロード方法
まず、作者のサイトへ。https://98demake.itch.io/september1999
「Download Now」をクリックします。
容量はWindows版が228MB、Mac版が310MBです。
次に以下のような画面になると思います。
このゲームは無料ですが、作者に寄付もできる形式です。
寄付を希望しない場合、「No thanks~」をクリックします。
ダウンロード画面になったら、WindowsかMacで自分の環境の方のダウンロードボタンを押し、任意の場所に保存しましょう。
これでダウンロードは終了です。
解凍し、フォルダ内の「SEPTEMBER1999」アプリケーションをダブルクリックでゲームが起動します。
10月11日、Steamでもリリースされました!無料です。
ちょっとやってみましたが、ほぼ全てダウンロード版と変更は無いです。
ただ、寝室から一番遠いドアの近くの壁にかかっていた裸婦画(写真?)がSteam版だと1・2日目は上半身が一切見えなくなっている変更があります。
警察が来る日以降は何故か元に戻っているんですが。
追加要素などは無く、確認できた違いはそれのみでした。
以下、ネタバレ入ります。
未プレイの方は是非一度プレイして自分の感想を持ってからご覧ください。
ゲームのストーリー
おそらくストーリーが進むフラグは探索では無く経過時間だと思われます。1日目(9月18日午前3時)
4つのドアが見える廊下を映している状態で始まります。
入れるのは寝室らしき部屋のみ。
2日目(9月19日午前1時)
ベッドの毛布?の様子が変わっていないのでここで寝ていないのかもしれませんね。
ドアがノックされます。
4日目(9月21日午前4時)
1日時間が飛びます。
外から無線のような声が聞こえ、窓からは赤と青の回転灯(おそらくパトカー)の光が差し込んできています。
そして玄関であろうドアが激しくノックされます。
寝室に逃げ込むと、照明や毛布等が無くなり、替わりにベッドに乗っているのは人が入っていそうな袋。
体型から、女性のようにも見えます。
5日目(9月22日午後9時)
散らかった廊下と血の跡、男性の啜り泣く声。
BGMが優しいピアノの音に変化。
よく見ると、2部屋に引きずられた跡があります。
寝室に行ってみると…。
血みどろのマットレスが立てかけてあり、返り血を防ぐためか壁はビニールで覆われています。
横にあるのはドラム缶ですが赤黒いものでいっぱいになっています。
マットレスの下にはビニールにくるまれた何かと小型のチェーンソーらしきものがありますが、画像は載せません。
13日目(9月30日午前4時)
かなり時間が飛びます。
カメラは床に置かれており、チェーンソーのエンジンをかけるような音だけが聞こえます。
ゲームはここで強制終了です。
考察
プレイしてみて、または誰かのプレイ動画を見てみて、どんな感想を抱いたでしょうか。謎だらけですが、どんなゲームの背景・シチュエーションが想像できましたか?
かなり意見が分かれるところだと思います。
例えば
・犯罪者の隠れ家で、仲間割れが起きた
・酒浸りの主人公が心配してきてくれた恋人か家族を口論の末…
・主人公は監禁されている
のようなストーリーを想像する方が多いのではないでしょうか。
おそらく答えは無く、どれでもありどれでもないんだと思います。
どんなストーリーを想像してもどこかおかしな点が出てきてしまうのです。
隠れ家だったら、警察が来た後もそこに居続けていること。
酒に溺れている主人公だったら、寝た形跡が無いこと。
監禁だったら、警察が来た時に助けを求めれればいい。
こんな感じです。
おそらく、このゲームはこのカメラを回している主人公が『どちら側なのか』を想像させるのが目的なのではないかと私は考えています。
最後にチェーンソーの餌食になっているのは誰だと想像しましたか?
加害者なのか、被害者なのか。
自分が誰かに襲われたと想像した方はホラーとしての純粋な怖さを味わったと思います。
加害者として想像した方は、加虐的な自分の内面に触れる恐怖。
違う目線もあると気付いた時にもまた怖さを感じますよね。
VHSカメラのファインダーに映る恐怖…。
その謎めいた5分半の真実は、もう1人のあなたが体験していることなのかもしれません。
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