以前のブログでビリヤード初心者さんに向けての話をしましたが、
よくよく読み返してみると「あれ抜けたなぁ」というのがあって、
それをここで補足させていただきます。
相変わらず入門者・初心者さん向けですが、一番最初の技術に関わる部分です。
技術的なこと以外に、最後にマナー的なことも書こうと思います。
フォームについての話
専門的な話ではないので、簡単なことだけ。
私なりに気付いた、最初に気を付けるべきことです。
1.上手い人の真似をして盗む!
最初は自己流でフォームを作ろうとするとガタガタになります。
初めは上手い人の真似をしてみましょう。
もし疑問があれば店員さんなりその上手い人に話を伺いましょう。
素直に話を聞けること、真似が上手いこと、なんでもそうですが
これが出来る人は上達が早いです。
2.窮屈でもガマン!
上級者にフォームを教わると、おそらく「窮屈」「やりづらい」と感じると
思います。正しいフォームというのは最初のうちは窮屈なものです。
最初から楽なフォームというのは、おそらく正しくないです。
3.アゴを上げない!
これは凄く大事です。
単純ですが、撞き終わりまで頭というかアゴを動かさないようにしてみてください。
キューを突き出すと同時にアゴ→頭→身体と起き上がってしまう人がいます。
もちろん最初から出来ている人もいますが、
・全く玉がまっすぐ転がらない
・転がる以前に手玉にキューが当たらない
という人は、原因が大抵これです。
キューが当たる前に身体が動けば、いくら狙いを定めていてもキューが上に
ブレてしまいますので、狙い通りに撞くことができません。
頭を動かさないだけで劇的に変わりますので、心当たりがある方は是非試して
みてください。
戦略についての話
ビリヤードは、「確率のゲーム」と言われています。
人間である以上どうしてもミスや狂いが出てきますが、それを自分で少なくしていき、
100%決められる状態に限りなく近づけていく、というスポーツがビリヤードです。
じゃあ100%にどうやって近づけるのか?
次に狙う玉に手玉を近づけるように決めていくのです。
これがビリヤードのシンプルな極意です。
1番を決める→2番を狙いやすい位置に手玉をコントロールする
ということです。これを「出し」と言います。
上の例だったら「1番から2番への出し」ですね。
上手い人は糸でも付いてるのかと思うほど正確にこれをやってのけます。
ただでさえ上手い人がずっと自分より簡単なポジショニングでシュートをしていたら、
そりゃ勝てっこないですよね。
ビリヤードはコンマ何ミリや台の状態でも予測できないブレが生まれます。
そのブレを無くすため、ハスラーは日々努力しています。
最初は上手く出来なくて当然ですが、「どこから狙えばいい」「どうやったら近づく」
と考えながらやってみてください。
ブレイクについての話
最初のうちは、上級者のブレイクを見てその強さに驚くのではないでしょうか。
初心者のうちからそんなブレイクを練習する必要はありません。
狙う場所、散らばり方、これを考えながら正確に撞けるようになりましょう。
各ゲームの定石をご紹介します。
ナインボール
ポジション:両端どちらかから玉一つ分くらい離したところ、やりやすい方で。
狙い:9番の横2個どちらかもしくは両方をポケットする。
手玉を止める場所:真ん中付近と1番があった場所の間どこか
エイトボール
ポジション:真ん中
狙い:どれでも入れば
手玉を止める場所:ナインボールと同じ
ボウラード
ポジション:真ん中(1個分ずらしたりも)
狙い:強すぎず、適度に散らばるように
ブレイクした位置と自分の間に2個程来るくらいの強さ
手玉を止める場所:当たって少しだけ戻るくらいの位置
戻し過ぎたり、ラックの後ろに行くのはダメ
ボウラードはブレイクで8割くらい決まってしまうので少し細かく。
あくまで定石です。私の知らないこともありますし、時間が経てばもっと効率が
いい方法に更新されるかもしれませんのでご了承下さい。
ルール・マナー編(以前の補足)
バンキングという言葉をおそらく一度だけ使いましたが、説明はしていませんでした。
バンキングとは、順番決めのため行います。
ビリヤード台の長い方を一往復させて、返ってきた玉がクッションに近い方が最初の
ブレイク権を獲得します。
この時のみカラーボールを撞きます。
二人ほぼ同時に行うもので、片方の玉が静止してから撞くのは無効です。
これは練習法としては感覚を掴むしかないです。
ブレイクについてですが、ブレイクの際、ラシャを傷付けないようにするために
下に敷くものが置いてあるお店があります。
布のところもあればプラスチックのシートのようなものもありますので、
どれか分からなければ聞くか、慣れている人のブレイクを見てください。
ブレイクに関してもう一点、やり始めの方が並べる際に木のラックを使っているのを
よく見かけるのですが、最初に配置してあるボールの下に三角っぽいシートがあれば
そちらを使って並べるようにしてください。
木枠のラックだと隙間が空きやすい→ブレイクが失敗しやすい原因になります。
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