最近どんどん増えてきたゲーム用のマウス、キーボード、ヘッドセットetc…いわゆる「ゲーミングデバイス」と呼ばれる機器。
なんか買ってみようか、と思って大手が紹介しているYoutubeやサイトを見ても「これがオススメ!」と皆同じような製品ばかりを取り上げたり、そもそも案件だったりが多くどれを選べば・何から揃えればいいのか分からなくなるゲーマーもきっといるはずです。
そんな人たちの一助になるよう、ゲーム漬けの生活を送っている経験から真面目なアドバイスを送りたいと思います。
特に優先順位に関して言及している人は少ないのでは。
※グラボ性能に関しては"ご自身が遊びたいゲームを余裕で遊べるくらいのスペック"を持っている想定で
結論!
いきなり結論から申し上げますと、
モニターを真っ先に買え!
これで御座います。
正直なところ光るキーボードやマウスがカッコよくて欲しくなっちゃうと思うのですが、全ての"出口"であるモニターでダメなのを使っていたら、いくらグラボが4090であろうが、いいキーマウを使っていようがダメです。
動きの激しいゲームをするなら普通のテレビなんか問題外。
(個人的)優先度では
モニター>>>>>>>イヤホン・ヘッドホン>>>キーボード>マウス
くらいの差があります。
一般作業用のモニターとゲームをするためのモニターは全く別物で、海千山千の「ゲーミング」を名乗っているジャンルでは1番そうでないものとの差が顕著でしょう。
じゃあどんなゲーミングモニターがいいのか、ということになりますが、大事なのは
・パネル
・応答速度
・リフレッシュレート
の3つです。画面サイズやスピーカーの有無、色域などは個人のお好みで。
パネルはIPSパネルが個人的にはオススメで、TNはコスパはいいけど色が白っぽかったり(発色が薄い)視野角が狭かったり。お金持ちなら量子ドットなんかが最近のトレンドですね。
応答速度とリフレッシュレートは超大ざっぱに言うと「どれだけ動きが滑らかに表示できるか」というもの。
リフレッシュレートは60Hz・144Hz・165Hz・240Hzなどがありますが数字が大きいほどいいものになります。
応答速度は1msや0.5msなどが主流ですが、こちらは数字が小さい方が優秀。※ただし測定方法が2つあって、GTGとMPRTという表記で同じ数字だったらGTGの方が速い、というか信頼性が高いと覚えておいてください。1ms(GTG)と1ms(MPRT)のモニターがあったら1ms(GTG)の方がおおよそ高性能、ということです。
ゲーミングを名乗るなら最低限144Hz・1ms(MPRT)くらいは欲しいですね。
※ここで1つ注意。※
もちろんどれだけモニターの性能が高かろうが、マシンにその速さでゲームを動かせるスペックがなければ無駄になります。
さらにCS機にはそもそも上限があってPS5は120Hz、PS4とSwitchはどちらも60Hzまでしか対応していませんので、それ以上の例えば180Hzまで出せますというモニターを買っても十分に活かしきれません。
実際に私が使っていたモニターを挙げてみると、現環境で最初に買った作業用がこちら↓IIYAMA製のもの。
iiyama ProLite E2280HS-B1 21.5型ワイド液晶ディスプレイ Full HD 1920x1080モード対応 [PC]
posted with AmaQuick at 2024.09.17
マウスコンピューター
本当にゲーム向きでは無いやつですね。
最初に買ったゲーミングモニターで今はサブモニターになっているのがacer製。
保証期間を半年過ぎてLCDパネルが故障、修理の見積もりが新品代を上回る金額だったので諦めて日に日に下から広がってくる不可視領域に怯えながら使い倒しています。
現在のメインがこちらのDELL製ゲーミングモニター。
前回の反省から保証期間とコスパとで選び、現在何の問題も無く満足。
オマケに本当は欲しかったけどコスパを比べてスルーしたBenQのゲーミングモニター。
以上が個人的なモニター遍歴です。
コスパ重視な側面が見えますが、結局のところ現在のボリューム層である24~27インチ、FHD、2~3万となると応答速度1ms(MPRT・GTGどちらも)・リフレッシュレート165Hzという製品がかなり多めです。
ちなみに解像度4Kだったりパネルが量子ドットとかで同じスペックを求めるとなると値段は跳ね上がります。
選ぶコツとしては、
・自分の出せるMAXの金額
・置く場所を考えた上で画面のサイズ
・応答速度とリフレッシュレートがどれくらい欲しいか
・解像度(FHDや4Kなど)、パネル
・スピーカーの有無やその他機能
・見た目
を上から優先順位高めに決めていくと絞りやすいのではないでしょうか。
ちなみに現在使っているDell G2422HSには「ダークスタビライザー」(BenQの「Light Tuner」も多分同じ)という暗い場所をちょっとだけ明るくシャープにできる機能があるのですが、これがホラゲー多めの筆者には大変重宝しております。
皆さまが自分にピッタリのモニターを見つけて、良きゲームライフを送れることを願っています。
リフレッシュレートと応答速度についての捕捉話
最初にリフレッシュレートとか応答速度とか言われてもピンと来ない方が多いかもしれません。
これを筆者がウン千時間プレイしている「Dead by Daylight」というゲームを例に、簡易的ではありますがご説明してみようと思います。
このゲームにはスキルチェックというシステムにより、円をおよそ1秒で時計回りに1周する赤い線を指定された領域に止めなければいけないものがあります。
まずリフレッシュレートが低いと、大袈裟に言うのであればこの赤い線がパラパラ漫画をめくったような進みに見えてタイミングを計るのが非常に難しくなるでしょう。リフレッシュレートというのはパラパラ漫画をどれだけ早くめくるか、という認識でいいかと思います。
次に応答速度、スキルチェックを上画像の赤い線(ほぼ6時の位置にあるやつです)のところでキーを押したとします。
すると、1ms(GTG)である"Dell G2422HS"は大体①の位置で止まり、5ms(おそらくMPRT)である"iiyama ProLite E2280HS"は②の場所までスベります。これはマジです。
速い反応と動きを要求されるゲームにおいて、どれだけこの2つが重要か何となくでも分かっていただけたでしょうか。
他のデバイスは大事じゃない、とは言いませんが、今まで作業用のモニターや一般TVでゲームをプレイしていたという方は是非ゲーミングモニターを体感してみてください。
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