『雪葬 | Snowed Under』いくつかの簡単な考察

"雪葬 | Snowed Under"の謎について簡単な考察をしていきます。

もちろんネタバレ注意。

ストーリーとエンディングについては既に知っているものという前提でお話しますので、そちらを簡単に確認しておきたいという方は前の記事であるこちらを最初に見てください。

カイの足と心理について

シリーズ屈指の気持ち悪さを誇る?今作のカイについて。

足は結局詐病だったのか?
→初日にトシを「やった」時の返り血を誤魔化すための嘘説も考えられたが、最初の夜に深雪が寝ている時にも足を引き摺っていたので怪我は本当だと思われる
→ただ、ドラム缶風呂を用意するという重労働がこなせるので3日目くらいには治っていたはず
→その後は夜に徘徊していたので治っているのは確定

じゃあどうして治っていないことにした?という疑問が生まれてくるのですが、
・治っていないと思い込ませて油断させ隙を見て襲うため
→覆いかぶさった時にもそこまで踏み込んでは来なかったので多分違う

・楽をしたかったから
→これが半分正解くらいかも。性格的に考えて元気なら深雪に良いところを見せようと空回り気味のハリキリをするタイプに見えるが、序盤でケチが付いたため今更頑張るより怪我で同情を引いた方がいいという計算をしていそう

結果、「女性を基本見下しており、辛い労働をさせる」という時を超えた廃村のメタファーとして存在するキャラになったのではないでしょうか。

カイとトシについて

深雪を取り巻く男2人の関係性とトシについて。

まずこれは主観なのですが、登山中に雪による言い争いで殺し合いに発展するということは通常考えにくいと思います。
すなわち、この2人の加害性には廃村の何かしらが影響をしていそう、というのが個人的な考えです。

カイが深夜に2階から目撃して逃げ出したのは何を見たから?
→これは恐らくトシの人影でしょう。もしかして逃げたようにプレイヤーが誤解しているだけで、忍ばせたナイフでトドメを刺しにいったのかもしれませんし、怪異を見たなら深雪を放って逃げるくらいはカイならやりそう

トシと深雪がエンカウントしなかった理由は?
→カイがトシの生存確認をしなかった(できなかった)のは、おそらく結構な高低差があるところを突き飛ばしたからで、トシは落ちた場所から独自のルートで登ってきたから…なのかもしれません。こっそりカイに復讐するために深雪に見つからないようにしていた可能性もありますね

トシは最終日までどこにいた?
→上の仮説を採用して"深雪の目を盗んで廃屋などに隠れて少しずつ登ってきた"という説以外無いかも

あの女性について

作中ところどころに出てくる怪異化した女性について。

この人は、大体の方がお察しの通り「神峰家」に嫁いだ女性と言い切ってしまっていいでしょう。

まず村の掟を改めて確認してみます。
・男が家長で女はそれを支える
・離婚禁止
・妻は夫を咎めたり責めたり恥をかかせたりするの禁止
・女はとにかく男を立てろ、掟に従え
こんな感じです。

そしてこんな村に嫁いできたとある女性に起きた事件を時系列順に。
・妊娠五ヶ月で水汲み、薪運び、炊事全てを顔色が悪くてもこなし、さらに夫側から村の人間に手を貸さぬようお達しがある
・そのあまりにもな状態を見かねて、4つの家の女性から村長宛てに「なんとかできないか」と連名で書状を出すも村長はこれを無視
・女児出産
・女児頭部外傷により死亡(村長によって医師へ圧力が掛かる)
・「子供の死亡は事故ではない」と村での寄合で主張するも、「女の分際で夫を責めるとは何事だ」と却下され、さらに村外へ話を広めることも禁止される
・村で放火による大火事が起きる。容疑者は村に住む女性と見られているが消息は不明
・村に季節外れの大雪が降る
という感じでした。多分男尊女卑的な扱いまでならギリギリ耐えていたのでしょうが、夫による子供虐待死からそれを握り潰されたことで抑えていた怒りが全て爆発し村を焼き払ったと思われます。

エンディングでトシはあっさりと殺すのに女である深雪には危害を加えないというのも納得。
深読みをするなら、深雪のトイレ中に出てきたのは確実に性別を確認するため?

消息不明ではありますが、残念ながら(放火事件と直接関わっているか不明ですが)亡くなっている確率が非常に高いです。

ここからはかなり想像となってしまいますが、
放火の時に書状を連名で出してくれた白嶺雪枝、雪守冬子、凍原小夜、氷ヶ峰ユキの4名も巻き添えになってしまったのかも
→洞窟に立派とは言えないお墓があったこと、トゥルーエンドの条件がそこに花を供えるというものだったこと、そこに長くいた形跡があることから(リンゴの食べかすで)

マップ全域で見かけるリンゴは彼女が食べていた
→トゥルーエンドでリンゴを供えていたので

村長を直々に殺してから村を燃やした?
→大きな古民家は火事の痕跡は少ないものの、大きな血痕が残っていた

村の雪について

深雪たちが遭遇した大雪は、実は現実のものでは無かった可能性が高いです。

トゥルーエンドで雪が無くなった風景からは避難したレストランと電波塔以外の建物の姿が一切確認できません。

となると、季節外れの大雪が降った「あの日」に3人はタイムスリップのように、またはその日を再現した異世界のようなものに閉じ込められてしまったのだと思われます。ゲーム中に時折聞こえるラジオも同じです。

ラジオでは「村」だったり「火災から数日」と言っている
→廃村に対する言い回しとしたら不自然だし、火災も大分前の話だと思われるのでラジオは当時のものが聞こえているというので間違いない

女性パーソナリティの「誰かが泣いている代わりに降っているような」発言について
→例の女性が怪異となったことで得た不思議な力を示唆していると解釈していいのでしょうが、怒りの感情で放火したのに悲しがっている、という一見矛盾した事柄は上の仮説から「放火によって味方してくれた人も殺してしまった」という自責の念から来ていると考えればしっくり来る

タイトルの「雪葬」が示すものとは?
→自分の子供、白嶺家、雪守家、凍原家、氷ヶ峰家を雪で弔っているという意味なのかなと想像します

女性の怪異は結局何で出てきた?
→深雪に、自分の代わりにあの4人を弔ってほしかったから…でしょうか。そのために花を育てていたけども自分では供えることはできなかったのかもしれません

深雪と怪異の関係性は?
→名前だけを見れば関係がありそうですし、「深雪はこの村出身の両親から生まれた子だった」という設定ならいかにもドラマ的ではありますが、そうこじつけるほどの材料があまりに無い。怪異の女性の血縁も不明ですしこれは無茶かな

バス停の子

本作にはまだ残る謎があります。それがバス停にいる女の子です。

これは連名の手紙の件を見ていれば想像が付きますね。「お母さんたちが手紙を出した」と言っているので白嶺家、雪守家、凍原家、氷ヶ峰家のどこかの子供です。

会話で出てくる「神峰家に嫁いでこなければよかったのに」という"あの人"とはもちろん、怪異の女性のこと。ここであの女性が神峰家と分かるわけですね。

村から脱出したがっていたこの子はどうなった?
→バスに血痕が残っていたので、察知されて悲劇が起こったのかも。ラジオで医者と会話している看護師と思しき女性は「あの村出身」だそうで、もしかしたらと思ったけどあまりにも年代が合わない気がする

この子は人間?
→豪雪の中薄着なのでほぼ確実に生きている人間ではない


以上で考察は終わりです。

一番の謎は水汲みや薪運び等をやらないと生活できないくらいなのにゲームセンターやらパチンコ等がある村の時代設定ですね。

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