チラズアートさん製ゲーム"呪われたデジカメ"の謎のいくつかを考察します。
エンディングを見ていることを前提で進めていきますので、重大なネタバレにご注意下さい。
サポーターコンテンツは今作特に隠されていないのでスルーで。
呪われたデジカメ考察まとめ
ストーリー全体の骨格
今回は少女を成仏させようとカメラで心霊写真を撮ってサイトにアップしていく…というストーリーで、ルートも１本+最後でしっかり語ってくれるので本筋自体は割と分かりやすい作品になっています。ただよく考えると「アレ？」となるポイントがいくつかあるので、そこを考察していきます。
まず人間関係の整理
出てくる人間は、撮影者・みつか・公団愛美。
例えば前後半で撮影者が違う、明かされていないが愛美父も絡んでいるという説(オープニングのモノローグは２人分じゃないかとちょっと疑ったけれど)は、撮影時に明らかに愛美側の敵意が高そうなのが共通しているため否定されると思われます。
登場人物は３人。この前提で語ります。
そしてストーリーの始まりとしては、殺害した愛美の霊障に怯えた撮影者である主人公が、怪しげなサイトに縋ったというところから。
モノローグの近くの公園で死んだ娘は「みつか」、苦しめてくるあの子は「愛美」を指すことになります。
誘拐から殺害に至るまで
夜パートの後に成仏させるサイトから届く「メッセージ」では、逃げる愛美が公園の女子トイレに逃げる様子が流れます。
スタート地点が女子トイレだった理由も、犯行現場から辿って行こうという自然な思い付きだったのではないでしょうか。
鉄棒の写真でたくさんの愛美とゴミ袋が映るのは、バラしたパーツを袋に詰められて運ばれたもしくは遺棄されたということを示していると思われますが、まさか家にあった虫の集っているゴミ袋は…。
愛美をアップした際は警告が出ず、みつかの時は「13日を超える故人」と成仏サイトのルールに引っかかったことから、死亡した順番はみつかの方が先。
オープニングで少女が友達と遊んでいると思われる下りと、
ところどころで登場する「まいきー」は、誘拐時にその姿で追ったということではないかと個人的には考えていて、変装というよりはみつかが好きだったキャラが攻撃性を向けるという"復讐"の内の１つだったかもしれません。
動機は復讐？
前述した通り、殺害に至った動機は復讐説を唱えます。
この時点で動機は復讐か、娘は死んだのにのうのうと生きている奴が許せない系の２つに絞られはするのですが…まぁメタ的にも後者はありえないとしてほぼ復讐一択ですね。
じゃあみつか父が復讐を決意した原因は？という話になってきます。
だとするとちょっと冒頭の「公園で娘が死んだ」はレギュレーションギリギリで、これのせいで公園で死んだ？もしかしてこれは愛美父？と紛らわしくなっている一因になっていますが、かろうじて感情的には理解できるという際どいライン…かな。
しかし友達だったからこそ？"最後のメッセージ"として父の犯行の告発に繋がってしまったのは色々と悲劇です。
体格に似つかわしくない制服を着ているこの女性、これ愛美の着ていた服と一緒なんですよね。
愛美が死後の念的なもので主人公に危害を加えられる姿まで強制的に成長したのでしょうか。
全てを諦めて投身かな、とシンプルに思ったのですが、どう見ても身体が「く」の字になっている=後ろから誰かに押されているんですよね。
そして最後にカメラを止めるこの手は…マイキー？
もうちょっと勝手に想像するなら、みつかの母であり主人公の妻が出てこないので、何かしらの理由で離別していたとするなら愛娘でありたった１人の身内を失った悲しみが、狂気を加速させた一因になったのかもしれません。
もう１人の女
ところで家パートに入ると謎の女が出てくるようになりますが、その正体についても少し。
大きくなった愛美かと思うのですが、服しか根拠に無いので正直なところ裏付けや理由に関しては不明です。
他の少女というほど小さくありませんし、自分の妻(みつか母)までも手にかけていたのだとしても制服は合いませんし。
愛美はチェーンソーでバラバラにされたのだとしたら、自分に危害を加えたもの全てを身に纏って襲ってくるのは凄まじい怨念を感じます。
エンディング
最後は逃げる主人公がベランダから落下します。
そしてその直後にピンクの服の人物も飛んでいます。
これは警察から逃げようとしたところをみつきに突き落とされている可能性が非常に高い。
思ったより友達を殺害された憎悪が強かったのでしょうか。
もしかして最初からあの世でみつきと愛美が手を組んで主人公を復讐で呪っていた…のかも？
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